労働者は企業の消耗品じゃない

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労働者は企業の消耗品じゃない

「しっかし、ドイツ人は働かないよな~。」
これは、父がドイツに遊びに来ると、よく言う言葉です。
確かに、近所の男性軍は、6時過ぎには帰ってきます。
残業はほとんどなし、
就業後のお付き合いなど、
まったくないのが普通です。

一体これでどうして、
ドイツの強い経済力が維持されるのでしょう?
日本もドイツも
「高品質の技術・製品」や「勤勉性」は共通していますが、
ドイツの強みは、
「合理性」と「生産性」ではないでしょうか。

無駄がなく、時間内に仕事をこなすのが上手で、
平日でも、夕方からの時間を有効的に活用しています。

しかし、二日前のトップニュースでは、
最近はストレスで病気になるドイツ人が増え、
労働者の欠勤日数が
2012年に2千万日だったのに対し、
2016年には3千万日に増加したというのです。

原因は、
過労による肉体的負担、重い責任による精神的負担、
適応障害、疲労困憊、更には燃え尽き症候群に。

特に最近は、
「メールや携帯連絡により、常時仕事が付いて回るストレス」
が大きく指摘されています。

左翼党(Linke)のクレルマン氏は、
「労働者は国や企業の消耗品じゃない」
「労働者の健康を守るべき」
と警告し、
労働法の改善検討を要請しました。

とは言え、
日本人には羨ましい限りの
ドイツの労働環境。

ドイツ人の平均年間就業時間は
1,371時間(OECD 2017)で、
ヨーロッパ諸国では最低です。

一方、日本は1,741時間ですが、
実際の拘束時間は、もっと長いのではないでしょうか。

また、ドイツ人の平均有給休暇は30日間。
誰もが余すことなく、しっかり取ります。

日本は20日間くらいでしょうか。
それも、すべて消化できない会社員が多いと聞きます。

社員を十分休息させ、大事にすることによって、
後に、どれだけ働く意欲と生産力に反映するか、
企業も気が付いてほしいです。
長く働くことが、必ずしも業績につながるとは言えません。

働かないように見えるドイツ人。
しかし、その背景には、
理想的な労働環境の実現のために
国、企業、個々の中で、
日々、論議が交わされているのです。

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