理系専門労働力 大幅に不足 ー 経済の進展にブレーキ 

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理系専門労働力 大幅に不足
ドイツ経済の進展にブレーキ

2018年4月末の調査によると、
ドイツのMINTの人手不足は490.000件で、
ここ数年で、最高値に達しました。

MINTとは
Mathematik, Informatik, Naturwissenschaft, Technikの略で
数学、情報工学、自然科学、技術工学分野を示しています。

理由としては、
多くの理系専門職者が退職期を迎え、
その専門職を引き継げる若い世代が足りなく、
それに加え、近年、
多くの企業が「電子」や「電動自動車」などの
新しい分野にますます力を注いでいるからです。

そして、その数は、
理系の学生が増加しているにもかかわらず、
人手不足を埋め合わせられない状態です。

そのため、外国人労働者に頼らざるを得ない状態で、
インド、イタリア、スペイン、フランス、中国などから
資格を持った専門労働者が
IT専門家やエンジニアとして
よい雇用条件で採用されています。

また、イラク、アフガニスタン、シリアなどからの難民も
理系大卒や専門職経験者であれば、
移住条件も難しくありませんし、
大卒でなくても、専門職経験者なら大歓迎でされます。

外国人労働者がドイツ経済にもたらす付加価値は、
一年間で1700億ユーロにも上ります。

研究分野においては、
15%が外国人との共同研究です。
この割合は、今後の移民統合が進んでいく中で
ますます増えていくだろうと予測されています。

さて、この理系職の人手不足の背景として、
女性専門職の少なさも問題視されています。
理系職は女性には向かない、難しい、
といった先入観をなくすことはできないか、
ドイツでは議論されています。

例えば、
中高校では、2001年から「Girls‘ Day」という日があって、
女子高生も男性の職業を体験する日を作っています。
それは、大卒専門職ばかりではなく、
大工や電気工事業のような職も体験します。

その他に、
高校の勉強に余裕のある学生は、
大学の授業に参加したり、
研究室に定期的に訪ねることもできます。

更には、「子供大学」というのもあって、
能力のある小学生対象に、
面白い物理や科学などの授業を大学で提供しています。
私も一度見学したことがありますが、
大学教授による「物理の不思議」に耳を傾ける
子供たちの目は輝いていました。

このように、
ドイツでは、早い時期から青少年にも
個々の興味や能力に合った、
学校の授業では体験できない学びを提供できないか、
と議論が交わされています。

近年のMINTの人手不足が、
少子化や人口減で、ますます厳しくなる中、
将来に向けて、
子供たちの根本的な教育のあり方が
今後も見直されていきそうです。

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