増え続けるドイツ輸出~喜んでばかりもいられない裏事情

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増え続けるドイツ輸出 ~ 過去最高輸出額
喜んでばかりもいられない裏事情

2018年の輸出総額が過去最高の1.3兆ユーロ!!
どうやら「Made in Germany」は、
ますます世界で売れているようです。

身近なところでは、
チョコレートは78万トン、ビールは16億リットルも
輸出されたそうですよ (^^)

しかしながら、
ドイツも米中の貿易摩擦、英国欧州脱離問題の影響を受け、
成長率は3%と、前年度と比べると減少し、
今年度も似たような動向になるだろうと予測されています。

日本と同様、資源のないドイツは、
技術と品質で勝負していかなければなりません。
ドイツ製品が認められ、売れることは誇らしいことですが、
その裏には大きな落とし穴があります。

ドイツのように機械などを多く輸出している場合、
「価値のある物」が出て行き、代わりに貨幣が入ってきます。
貨幣が「金」のように価値が安定していれば、
金庫にでも閉まっておけばいいのですが、
お金というものは、不確かなものです。
それに、
実は2000年度から1兆ユーロという額が支払われていません。
海外企業がクレジットが払えなくなった、などの理由からです。

また、ドイツは、
輸出額が輸入額をはるかに超えていることから、
海外から敵視されています。
ドイツは物を生産し、失業率(5%台)も低くなる一方、
南欧では製造する技術もなく、20%の失業率を抱えている中、
「ドイツは物ばかり売らないで、就業のチャンスも与えろ」
と要求しています。

だからと言って、
各国が米トランプ氏のように関税率を上げたりするなど、
防御態勢を取ることは、自由貿易では「毒」とも言えます。

では、ドイツはどんな対策を練るべきでしょうか。
簡単に言えば、
「ドイツはもっと買い物をすること」だと言われています。
企業も個人も国内で、海外で、もっと支出すること。
そのためには、企業は社員の所得を上げ、国は税金を下げる。
。。。理論的にはそういうことです。

今後もドイツはいい製品を海外に提供していくでしょうから、
ドイツももっと海外の製品に目を向けて、
輸出と輸入のバランスを取ることが大事になるかと思います。

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