新型コロナ ワクチン実用化大詰め
新型コロナ ワクチン実用化大詰め
独ビオンテックと米ファイザーの共同研究で
新型コロナウイルスに対するワクチンが開発され,
「12月末にも投与開始か?」という
ニュースで盛り上がっています。
両社によりますと、
これまでに43,500人が第3段階試験を終了し、
90%の予防効果が実証されたということです。
ビオンテックは、
国から3億7千5百ユーロの研究資金を受けてきました。
ワクチンの完成にドイツ中が密かに湧き、
メディアは、
トンネルの先が見えてきた、と表現しています。
しかし、
自身がコロナ感染から復帰したシュパーン保健相は
記者会見で、
今後について慎重に発表しています。
EU圏内では計3億本のワクチンを確保し、
人口に比例し27か国に平等に分け与えられ、
ドイツはその19%を分配されるとのこと。
EUの人口は約4,5億人。
しかも、ワクチンは2回投与が必要らしいので、
その後もフル回転での製造となりますね。
そして、まずは限られた人層が対象です。
①疾患者や高齢者などハイリスクグループ
②医療や養護施設などの従事者
③警察官、消防士、教師など
首都ベルリンでは、
6か所にワクチンセンターを設け、
一日2万人、
まずは計40万人のワクチン投与を計画しています。
国民はワクチンを無料で受けられるということですが、
ワクチンによるビジネスは相当なものです。
販売価格はワクチン1本平均約20ユーロということで、
世界で150億本のワクチンが必要と言われていますが、
単純計算しても3000億ユーロとなりますね。
コロナ禍で、
経済市場も明暗を分けていますが、
ワクチンを開発してくれた医療品企業は
コロナ禍の勝ち組ではなくて、
これで人類を救ってくれるかもしれない、
よくやってくれた、
と称えたいです。