ドイツの就学援助

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ドイツの就学援助

ここノルトラインヴェストファーレン州も
6週間の夏休みが終わりました。

ドイツには16の州がありますが、
学校の休みは州ごとずらされていて、
夏休みは早い州で6月末に始まり、
8月に終わる頃には、ほかの州で夏休みが始まる、
といった具合になっています。

お隣の国、フランスは全国一斉に夏休みが始まりますが、
ドイツは高速道路の渋滞や、
観光地や宿泊施設の混雑を避けるために
この処置が取られています。
やっぱり合理的な国ですね。

さて、ドイツは秋が新しい学年の始まりです。
特に新しく学校に入学する子は
真新しいカラフルなかばんを背に、
ウキウキとした様子がかわいらしいです。

しかし、学校で使う文房具などを揃えるのには
何かとお金がかかるものです。
先日のニュースで、
「生活補助を受けている家庭などは、
年間100ユーロの就学補助が受けられる」
と聞いた時には、なんて少ない、と感じました。

ある左翼の政治家も、
「もう10年もこの金額は変わっていない!
最低150ユーロは必要だ!」と発言していました。
確かに、ランドセルも、高学年の数学で使う高い計算機も
たったこれだけの補助では足りません。

しかし、
これらの補助を必要としている子供たちは年々増え、
今年は100万人を超えています。
この数は2年前と比べると、約4,5万人増で、
背景には、難民問題があります。
フリーマーケットでは、よくランドセルも売られていますし、
うちも不要になった子供用自転車を難民所に寄付しました。

このように、ドイツは、
中古の「売ります」「買います」「譲ります」が盛んですが、
お金をかけなくてもよいところでは、
ほかにも合理的にシステム化されています。

例えば、多くの教科書は、改正がない限り、
毎年、学校から借りることになっています。
ですので、生徒は、大事に扱わなければなりませんし、
教科書に線を引いたり、メモを書いたりすることはできません。
本の裏に毎年氏名を記入することになっているので、
次の年の返却時に汚れていると、罰金が課されます。
それは不便だなあ!と思われるかも知れませんが、
それが当たり前のドイツの子供たちには、特に問題ないようです。

そういえば、
私も子供の頃、毎年たまる教科書の処分に困っていましたね。。。

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