「Made in Germany」の復活

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「Made in Germany」の復活

最近では、日本でもドイツでも、
自国で作られた製品を見ることは、珍しくなりましたね。
どうせ中国製でしょ、と生産国を調べることなど
滅多にしないのではないでしょうか?
それに、最近の中国製製品は悪くないどころか、
その品質向上には他の先進国も脅威を感じていることでしょう。

それでも、自国はもとより、海外でも、
「Made in Japan」や「Made in Germany」は
高品質で優れたブランド的なイメージがあります。
そして、嬉しいことに
「Made in Germany」復活の傾向があるというのです。

ヨーロッパにとって中国は遠い国でありますが、
運送コストを加算しても、
東ヨーロッパ生産でも実現できない価格を
可能にしてきました。
これには、どの大企業も飛びつき、
自分たちで作り上げることに誇りを持ってきた中小企業でさえ
中国に進出していきました。

この動きは、ここ10数年の出来事ですが、
その後、「Made in Germany」と謳えなくなった製品や企業は
どうなっていったのでしょうか?

ドイツには150年に渡って鉄道模型を製造販売している
メルクリンという企業があります。

ここも人件費・コスト削減を狙って、中国へ進出。
しかし、社長のベッヘレ氏によると、
「中国進出は先を見ぬ、間違った決断だった」
と多くの社員が解雇された当時を振り返っています。
中国での生産はコストを下げただけではなく、
品質も下げてしまったようです。
そして、2009年に倒産。

しかし、その後、製造地をまたドイツに戻し、
メルクリン社を復活させたのでした。

では、どうやってそのような偉業を成し遂げたのでしょうか?
答えは、「ロボット」の活用です。

自動車産業界など生産ロボットは、
すでに長年、当たり前の光景となっていますが、
近年では、ロボットも多岐にわたる
繊細な動きも可能になったことから、
これまで手作業が主だった中小企業でも
活用されるようになりました。

ドイツの職人→中国の労働者→ロボット

「ロボットは、速くて正確。適応性があって安い。
これに勝るものはないよ」と前述のベッヘレ氏。
以前、1200名勤務していたメルクリンの部品製造部門は、
現在ではロボットを調整する140名で賄える状態です。
6つの関節を持ったロボットアームだと、
2万ユーロ以下で購入でき、
年間人件費と比べると数段安価です。

近年、中国の労働者は毎年、10%の所得増らしいですし、
今後、受注生産価格が高騰することも考えると、
中国での生産は企業にとって、
利点はなくなっていくのかもしれません。

更に、企業が海外生産から撤退する理由として、
運送日数の長さ、納得のいかない品質、甘く見ていた言葉の壁、
なども挙げられています。

実際、アディダスも30年以来またドイツで靴を、
ボッシュもドレスデンで電子部品を生産し始めました。
アジア生産のパイオニアでもある衣類の業界でさえ
撤退を考えているのいうのですから驚きです。
しかし、ロボット活用による人件費は、
生産費のわずか5%以下だというのですから、
遠いアジアから自国へ戻すというのも
納得できますね。

ドイツは今やロボット国で、
1000人の社員あたり、31台のロボットを所有しており、
韓国(63台)、シンガポール(49台)に次ぎ
世界第3位となっています。

ドイツも日本同様、人口減少から
今後、ますますの人手不足が懸念されており、
優れた頭脳と性能を併せ持ったロボットに
頼っていくことになるのでしょう。

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